こんにちは、まーたです。
今回は、定期年金保険と養老保険について、その違いを書いてみたいと思います。
この2つの保険に付いてはファイナンシャルプランナー試験にも出てきますので、私が読んでいるテキストにも出てきます。
またこのテキストはよくできており、分かり易くなっているのですが、
こと個人年金保険と養老保険の違いに付いては、初心者がパッと読んですぐ分かるかと言うと、ちょっと難しいかなと思い、少し補足したいと思います。
きちんと理解できれば、記憶に残りますからね
個人年金保険と、養老保険の、大きな違いについて
結論を先に書きますと、こんな感じです。
ここが大きなポイントなのですが、
これだけでは分かりにくいので、ちょっと掘り下げてみたいと思います。
個人年金保険と、養老保険とは?
ファイナンシャルプランナー(FP)の勉強をするに当たり、避けて通れないのは、我が国の生命保険についてです。
皆さんもご存知の通り、とても数多くの保険がありますので、挙げれば切りがありません。
ただし、その基本的な形を覚えておくことで、各保険にどのような特徴があるのか、自分の中でも整理することができます。
また多くの保険は、基本的な形を組み合わせた物であることが多いので、まずはその基本形を理解しましょう。ということで、FP試験にも出てくる代物となっています。
さて、そこで保険の勉強をするわけですが、
FPのテキストには、この2つの保険に付いて、この様な形で説明が書いてありました
まずは一般的に、どう説明されているのか、書いてみますね。
個人年金保険、とは
個人年金保険について、テキストではこの様に記載されています。
個人年金保険は、あらかじめ決められた年齢から年金が支払われる保険です。
“うかる!FP3級 速攻テキスト 2018-2019年版・127ページ目”
年金受け取り開始前に被保険者が死亡した場合は、すでに払い込んだ保険料相当額の死亡給付金が遺族に支払われます。
またこれに引き続き、個人年金保険の種類が列挙されており、
- 終身年金:被保険者が生きている限り年金が支払われる
- 保証期間付終身年金:保証期間中に被保険者が死亡した場合は、残りの保証期間は遺族に年金が支払われる。
- 確定年金:被保険者の生死にかかわらず、一定期間(10年、20年など)年金が支払われる保険
“うかる!FP3級 速攻テキスト 2018-2019年版・127ページ目・部分的にのみ抜粋”
などが記載されております。
これを読むと、個人年金保険とは、
- 積み立てを行った(貯蓄) 後、年金として受け取る保険
- 年金を受け取る前に死亡した場合、保険金が受け取れる
という性質の保険だと、読み取ることができます。
いわゆる、年金を受け取るために、
自分で積み立て行く保険、ということですね。
養老保険、とは
では次に、養老保険について、どの様に書かれているか抜粋してみましょう。
養老保険は保険期間中に被保険者が死亡または高度障害になった場合には死亡保障金が支払われ、満期まで生存していた場合には満期保険金が支払われる生死混合保険です。
“うかる!FP3級 速攻テキスト 2018-2019年版・125ページ目”
死亡保険金と満期保険金の額は同額となっており、一時払い養老保険など予定利率の高い物は貯蓄性が高くなっています。
この文章を読んだ際、私はこの文章について、この様に理解ました。
- 積み立てを行った(貯蓄) 後、年金として受け取る保険
- 年金を受け取る前に死亡した場合、保険金が受け取れる
…あれ?
個人年金保険と、同じ内容??
という形で、全く違いが分かりませんでした。
このままだと、理解できてないので、覚えるにも支障があります。
そして何より、各保険の名称が違うのですから、何か違いがあるはず。
と言うことで、Webで追加調査を行いました。
ただ調査したのですが、やはり似た様な説明が多く、なかなか違いが分かりません。
そんな中、このWebを見つけて、
『なるほど!』と納得できましたので、紹介させて頂きます。
このWebによると、最大の違いとして、以下の記述が為されています。
最大の違いは死亡した場合です。
個人年金保険は、年金受け取り前に死亡した場合は、それまでに納めた保険料相当の保険金が受け取れます。
それに対して養老保険は、加入さえすれば、どのタイミングで死亡しても、満期の保険金に相当する死亡保険金が受け取れます。
https://hoken-room.jp/pension/1038
逆に言えばこの点を除けば、利率など細かい事を除けば非常に似ている商品です。
つまり、こういうコトです。
まずは、個人年金保険についてですが、
つまり、積み立て中に死亡した場合、その積立額(返戻金)が戻るだけ
なのですよね。
イメージとしては、
コツコツ貯金をしている時に死亡してしまったら、その貯金分のみ、遺族に渡ります
という感じですね。
それに対して、養老保険に関しては、
つまり、積み立て中に死亡した場合は、満期金額と同じ額が返ってくる
というコトなのですね。
イメージとしては、正に生命保険として必要な、
途中で死亡してしまった場合、払込額よりも多くの額を、遺族に残すことができる
という機能が基本となっており、それに貯蓄機能も備わっている。というコトです。
この部分が、大きな違いとなっているワケですね。
ちなみにですが、テキストをよーーく読んでみますと、
個人年金保険に関しては、
個人年金保険は、あらかじめ決められた年齢から年金が支払われる保険です。
“うかる!FP3級 速攻テキスト 2018-2019年版・125ページ目”
年金受け取り開始前に被保険者が死亡した場合は、すでに払い込んだ保険料相当額の死亡給付金が遺族に支払われます。
また養老保険に関しては、
養老保険は保険期間中に被保険者が死亡または高度障害になった場合には死亡保障金が支払われ、満期まで生存していた場合には満期保険金が支払われる生死混合保険です。
“うかる!FP3級 速攻テキスト 2018-2019年版・125ページ目”
死亡保険金と満期保険金の額は同額となっており、一時払い養老保険など予定利率の高い物は貯蓄性が高くなっています。
と書いています。
つまり、実はキチンと読めば、上記の内容もしっかりと書かれているワケです。
きちんと理解できておらず、真に申し訳ないです、テキスト様
m(_ _)m。
ただ、やはり初心者にとっては、この文章だけで全てを理解するのはちょっとキビしいのでは?と思いましたので、掲載させて頂きました。
同じような悩みを持った方々の、参考になればと思います。
更に、ココでも違いが
上記で、個人年金保険と養老保険に付いて、大きな違いを述べさせて頂きました。
ただそれに加えて、お得な違いもあるとのことで、ここに紹介させて頂きます。
その違いは、保険料控除です。
この内容も、先程ご紹介させて頂いたWebに記載がありましたので、抜粋させて頂きますと、
もう一つ違いを挙げておくと、税金対策をする際の違いがあります。
個人年金保険は生命保険料控除と個人年金保険料控除(種類に依る)が対象となっていて、養老保険は生命保険料控除のみの対象になっています。
どちらも節税対策になりますし、保険金の支払い方によってその節税率も変わってきます。ただ、控除の対象が違うということです。
https://hoken-room.jp/pension/1038
つまり、控除の枠として、使える枠に違いがある。
と言うコトですね。
これについて、例を使って記載してみたいと思います。
養老保険の場合
例えば、既に他で生命保険に入っていた場合、
その(新)生命保険で年間8万円以上の保険料を支払っていた場合、4万円までが所得税の控除の対象となります。
ここで、更に年間8万円以上の保険料を支払う(新)養老保険に入った場合、
その養老保険として、更に生命保険控除4万円が上乗せして適用されるかと言うと、適用されません。
その理由は、既に加入している生命保険も、新しく加入した養老保険も、どちらも同じ生命保険料控除の枠内になってしまい、(新)生命保険料控除の、所得税控除の上限4万円までしか適用されないからです。
個人年金保険の場合
これに対し、例えば養老保険ではなく、個人年金保険に加入したとします。
しかもこの個人年金保険は、(新)個人年金保険控除の対象だとします。
すると、既存の(新)生命保険料控除として4万円の所得税控除。
更に別枠として、(新)個人年金保険料控除が適用され、追加で4万円の所得税控除。
つまり、合計すると8万円の所得税控除が適用される、というコトになります!
超お得ですよね~♪
ただし、個人年金保険控除の対象として認められる保険は、一般の生命保険控除対象のものよりも、条件が厳しいものとなっております。
従って、その保険が何の控除枠に適用可能なのか、事前に確認してから、保険に加入されることをお勧めします。
結局、どっちがトクなの?
ここまで、個人年金保険と養老保険の違いに付いて見てきました。
FPとして、この違いを理解することはとても大切ですし、
FPではない方にとっても、今後の参考になって頂けたかと思います。
では結論、どっちがトクなの?というコトに関してですが。
結論としては、
選ぶべき保険が、違ってくる。
と言う結論に尽きると思います。
従って、その方のライフプランに合わせた保険などをご提案させて頂くのがファイナンシャルプランナーの意義だと思っております。
皆様のお役に立てるファイナンシャルプランナーを目指して、日々精進いたします。
今後も、頑張ります!
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